百済王敬福(くだらのこにきしきょうふく)―東北経営の先駆者東大寺大仏造立の殊勲者 (帰化人の研究 (第1集))
・刊行:1985/11
・著者:今井啓一
・出版:綜芸舎

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帰化人の研究 (第1集)。他に下記がある。
天日槍―帰化人第一号神功皇后外祖母家 (帰化人の研究 (第2集))
秦河勝―帰化人系の一頂点 聖徳太子の寵臣 (1968年)
帰化人と社寺 (1974年) (帰化人の研究〈第4集〉)
帰化人の研究 鶏肋篇 改訂版 (帰化人の研究 第 5集)
帰化人の研究 総説篇 改訂版 (帰化人の研究 第 6集)
帰化人〈「分布・繁衍」篇 畿内及び江・濃における〉 (1974年) (帰化人の研究〈第7集〉)
帰化人と東国 (1977年) (帰化人の研究〈第8集〉)

今井は「倭人伝に見える伊都国と伊覩県主」(『立命館大学』第六十八号、昭和24年(1949年)1月)において、伊都国王はイト県主であり、天日矛が初めて我が国に来化し、まず筑前のイトの地に繁栄した一派だったと指摘。

仲哀天皇八年、その子孫の五十迹手(いとで)が畿内大和朝廷に大政を奉還、ここに九州邪馬台国の覇族を離れた、とする。

直接的には邪馬台国の所在地に触れるものではないが、内容としては、畿内の大和朝廷と九州の邪馬台国が並立しているとしており、その意味では邪馬台国九州説とみられる。

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