・所在地:兵庫県朝来市和田山町平野

・時 期:5世紀初
・時 代:古墳時代中期前半
・形 状:前方後円墳
・特 徴:-
・指 定:県史跡

【概要】
但馬最大の全長約141メートル(県内第4位、中期以降では日本海側最大)を測る、周囲に盾形の濠を巡らした大型前方後円墳。池田古墳群を構成する。

築造時期は古墳時代中期初頭~前半(5 世紀初め~前半ころ)とされており、若水古墳、城ノ山古墳に続く但馬の王墓と考えられている。

平成20-21年度の発掘調査で、墳丘の東西両側で、濠を仕切る渡土堤(わたりどて)と造出が検出された。また、東西で造出の構築方法など異なることが明らかとなった。

東側の造出や渡土堤の周辺からは応神天皇陵とされる誉田御廟山古墳(大阪府・羽曳野市)とならび全国最多となる15個体の水鳥形埴輪が出土するなど、水辺祭祀が行なわれていた遺構が良好な状態で検出されている。

ただし、古墳自体は国道9号線によって、前方部と後円部が完全に分断されており、その破壊のされ方があまりにも衝撃的すぎて、話題になっている。(参考写真

【関連サイト】
池田古墳発掘調査成果の概要(PDF) - 兵庫県教育委員会

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