「一宮さん」で親しまれる大神幸祭で有名な甲斐国一宮
[住所]山梨県笛吹市一宮町一ノ宮1684
[電話]0553-47-0900

浅間神社(せんげんじんじゃ)は、山梨県笛吹市にある神社。全国にある浅間神社の一社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

延喜式』巻9・10神名帳 東海道神 甲斐国 八代郡「浅間神社」に比定される式内社(名神大社)の論社。ただし、『延喜式』臨時祭「名神祭」には掲載されていない。

歴史的な一宮としての甲斐国一宮で、「一宮浅間神社」と通称され、「一宮さん」とも。近代社格では国幣中社、現在は神社本庁の別表神社「全国一の宮会」に加盟している。

社伝によれば、第11代垂仁天皇8年正月に神山の麓(現在は摂社の山宮神社)で創建され、貞観7年(865年)旧暦12月9日、現在地に遷座したという。

御祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。もともと山宮神社に祀られていた三柱のうちの一柱で、木花開耶姫命のみ遷座したという。他の二柱は大山祇神瓊瓊杵命

当社は旧八代郡ではなく、旧山梨郡に所在するが、『日本三代実録』では、貞観6年(864年)の富士山の大噴火を受け、甲斐国でも浅間神を祀ることになった。

翌貞観7年(865年)12月9日(旧暦)に甲斐国八代郡に浅間神社を建てて官社としたとある。その後、山梨郡にも同様に浅間神社を建てたとも記し、諸説ある。

当社では4月15日の例大祭催行後に行われる祭「大神幸祭」、通称「おみゆきさん」が有名。古くは甲斐国第一の大祭とされていた。

また、臼田甚五郎監修『日本神社一00選』に「日本神社100選」として掲載されている。

甲斐国一宮には、南都留郡富士河口湖町の河口浅間神社、西八代郡市川三郷町の一宮浅間神社がある。

式内名神大社「浅間神社」の論社は、上記二社に加え、他に甲府市青沼の青沼浅間神社がある。

【ご利益】
山火鎮護、農業、酒造の守護神、婚姻、子授安産の霊徳神(公式HP
浅間神社(笛吹市) - 「一宮さん」で親しまれる大神幸祭で有名な甲斐国一宮
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浅間神社(笛吹市)の御朱印