卑弥呼誕生―畿内の弥生社会からヤマト政権へ
・刊行:1999/5
・著者:(監修)金関恕、(編集)大阪府立弥生文化博物館
・出版:東京美術

・『卑弥呼誕生―畿内の弥生社会からヤマト政権へ』をアマゾンで購入

畿内地方の弥生時代観は、新発見の増大や考古学の学際的研究によって、近年大きな変化を迎えています。

年輪年代測定法により弥生時代後半期が従来より百年近く遡る公算が高くなったことと、大阪府南部の池上曽根遺跡において「神殿」とも呼ぶべき大型掘立柱建物跡が発見されたことが、大きな契機となっていvます。

その結果、畿内の弥生文化は、予想以上に早くから発達していたことが明らかになりました。

本書は、こうした成果を受けて、畿内の弥生社会から「邪馬台国」やヤマト政権が誕生する様子を考えようとする試みです。

また、近畿各府県を中心に、近年新聞紙上を賑わした、重要な考古資料の図や写真を掲載するよう心がけました。

「邪馬台国畿内説」にそって、発掘物などの図版を豊富に用いつつ、畿内の弥生社会から、邪馬台国そしてヤマト政権が誕生する流れを検証。平成9年大阪府立弥生文化博物館開催特別展の内容を元に構成。

【関連記事】
【邪馬台国論争】今までの研究・論争まとめ - 畿内説