現代の釧路湿原国立公園内にあり、旧石器時代からアイヌ文化期までの長きにわたって生活が営まれた北斗遺跡。湿原の変容や周辺遺跡の消長などにも触れつつ、通史的に解説し、北海道集落跡の特性を究明する。

１　自然の豊かな街
・クスリあらわる
・二つの国立公園
・五つの史跡
・調査と保護活動

２　釧路湿原周縁の遺跡
・釧路湿原国立公園
・湿原の形成と周縁の遺跡

３　北斗遺跡の概要
・国立公園内の史跡
・史跡指定にいたる経過
・史跡整備に向けて
・自動車道・歩道工事の調査

４　旧石器・縄文・続縄文時代
・旧石器時代
・縄文時代
・続縄文時代

５　擦文時代
・擦文竪穴の調査
・擦文の遺物

６　アイヌ文化期

７　擦文の集落を復元する
・景観の保全
・擦文竪穴復元の検討
・復元住居の事例
・管理と活用