王塚・千坊山遺跡群―富山平野の弥生墳丘墓と古墳群 (日本の遺跡 18)
・刊行:2007/1
・著者:大野英子
・出版:同成社

・『王塚・千坊山遺跡群―富山平野の弥生墳丘墓と古墳群 (日本の遺跡 18)』をアマゾンで購入

王塚古墳を筆頭に大型前方後方墳の勅使塚古墳、山陰地方に特徴的な四隅突出型墳丘墓、弥生終末期の前方後方形墳丘墓など、弥生時代後期~古墳時代前期の史跡を構成する王塚・千坊山遺跡群(富山県・富山市)を詳述し、大和政権成立前後の激動の時代に おける北陸地域社会の様相を描き出す。

1 自然的・歴史的環境
・婦負を眺める
・「婦負」の地名
・王塚・千坊山遺跡群の環境

2 王塚・千坊山遺 跡群の調査史
・大型前方後方墳と千坊山遺跡
・四隅突出型墳丘墓の発見
・見えてきた遺跡群の全貌
・史跡の追加 指定と名称変更

3 王塚・千坊山遺跡群を掘る
・名称の整理
・年代観の整理
・婦負の地域共同体と群構成
・王塚・千坊山遺跡群を構成する遺跡

4 周辺の関連遺跡
・山田川流域
・井田川中流域左岸
・呉羽山丘陵南部

5 墳墓の様相
・揺れ動く時代と婦負の墳墓
・四隅突出型墳丘墓
・前方後方形墳丘墓
・古墳

6 集落の様相
・遺跡群の出現と高地性集落
・弥生時代のムラ
・集落の変遷
・集落の遺構

7 婦負の地域社会と首長
・婦負の変遷
・遺跡群出現の地理的要因
・墳墓にみる地域社会と首長像

8 史跡の現在と未来
・史跡探訪
・史跡の保存と整備