・所在地:栃木県大田原市佐良土(旧湯津上村)
・経緯度:北緯36度81分31.97秒 東経140度12分28.25秒

・時 期:6世紀初頭
・時 代:古墳時代中期前半
・形 状:前方後方墳
・特 徴:-
・指 定:国の史跡

【概要】
那珂川右岸河岸段丘上に位置する前方後方墳。那須地方にある6基の前方後方墳のなかで当古墳の南南東約700メートルにある上侍塚古墳に次ぐ大きさであり、江戸時代に行われた保全整備により現在でもその原形をとどめ「日本で一番美しい古墳」と言われている。

全長84メートル、後方部が幅48メートル・高さ9.4メートル、前方部が幅36メートル・高さ5メートル。

周辺には侍塚古墳群があり本墳の他に10基の古墳があったが、戦後の開田などにより現存するのは8基。

1692年(元禄5年) 10数年前の1676年(延宝4年)に発見された那須国造碑との関連を調べるために徳川光圀の命により小口村(那珂川町小口)の庄屋・大金重貞らが上侍塚古墳とともに発掘調査したが、関連を裏付ける墓誌などは発見できなかった。

1951年(昭和26年)6月9日、上侍塚古墳とともに侍塚古墳として国の史跡指定を受けた。

1975年(昭和50年)湯津上村教育委員会による発掘調査が行われ、古墳の規模や周濠の形状を調査し、葺石や墳丘から落下したと考えられる土師器壺などを検出。

本墳の周囲には遊歩道が整備されており、侍塚古墳群の1号墳(前方後円墳、全長40メートル)、2号墳~7号墳(円墳)、8号墳(方墳)を周遊できる。

【関連サイト】
下侍塚古墳 - Wikipedia

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