難波宮跡―大阪に甦る古代の宮殿 (日本の遺跡)
・刊行:2009/6
・著者:植木久
・出版:同成社

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大化改新後に造営された難波長柄豊碕宮(前期難波宮)と、その焼失後に聖武天皇が再建した難波宮(後期難波宮)を中心に、大阪中心部の古代の歴史を考古学的に解説する。

また、都市部における史跡のさきがけともなった本遺跡の保存・活用の様子も紹介する。

1 難波地域の歴史概観

2 難波宮前史
・上町台地北半部の開発
・六~七世紀前半の難波

3 前期難波宮―難波長柄豊碕宮の造営
・大化の新政と難波遷都
・前期難波宮の構造
・前期難波宮に関する諸問題

コラム 難波宮跡から出土したわが国最古の万葉仮名木簡

4 後期難波宮―聖武天皇が造営した「副都」
・聖武天皇以前 ―「中期難波宮」の存在について
・後期難波宮の造営
・後期難波宮の構造
・後期難波宮の性格について―平城宮東区上層遺構との比較から
・難波宮の廃絶
・長岡宮への移建

5 「難波京」について
・難波京の復元
・難波市と難波京を飾る寺院群

6 難波宮の保存と活用
・発掘調査と保存の経過
・難波宮跡の活用と史跡の環境整備
・大阪歴史博物館の建設―大阪城・難波宮跡一体化構想について
・難波宮跡公園の今後の整備構想