古代史犯罪―邪馬台国論争と「バカの壁」
・刊行:2010/9/21
・著者:山形明郷
・出版:三五館

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東洋史学の生みの親による史書曲解、地理学の権威による山河名のこじつけ、旧日本軍が行なった遺跡の破壊と持ち出し。邪馬台国と古代史は、こうネジ曲げられた。『卑弥呼の正体』では語りつくせなかった日本古代史学会の実態を主題に。

第1章 無縁仏にされている邪馬台国
・「魏志倭人伝」の幻想・幻覚
・「卑弥呼」「邪馬台国」考察の原点

第2章 アカデミストの「バカの壁」
・古代史「定説」の「バカの壁」
・偽史、デタラメにつき一言呈上申し候!

第3章 「壁内の住人」たちの虚構
・虚構史観を確立させた人々
・「陵墓」が知る真実
ほか

第4章 在野からの報告
・誤解だらけの「百済」と「高句麗」
・「新羅」発祥の地に関する疑問
ほか

第5章 研究者へのいささかの論評
・卑弥呼と公孫氏をめぐる議論
・ある「学説」への批判

管理人了
倭=日本がそもそも固定観念で間違い、と指摘。 『卑弥呼の正体』にもある通り、筆者は邪馬台国北朝鮮説。

それはともかく、「(陳寿は)中国山海関以東の情報は、行き来はあったものの、行く世代にもかけて伝えられ、その間に何か国語にも翻訳されて伝わったものゆえ、その詳細は明確ではない…と、(魏志倭人伝を含む烏丸鮮卑東夷伝の)冒頭であらかじめ記述の不正確性をはっきりと予告し明記している」点について、今まであまり論じられたことはないかもしれない。