崇神天皇及び印色之入日子命の陵墓伝承がある、能登国二宮
[住所]石川県鹿島郡中能登町二宮子6
[電話]0767-76-0221

天日陰比咩神社(あめひかげひめじんじゃ)は、石川県鹿島郡中能登町二宮にある神社。

『延喜式神名帳』にある「天日陰比咩神社(能登国・能登郡) 」に比定される式内社(小社)の論社。能登国二宮。近代社格では郷社。

第10代崇神天皇の創建とされ、往古より菊御紋を粧飾し、上日庄(あさひのしょう)18カ村の総社として崇められてきた。

社殿後山の大御前峰社は以前天日陰比咩(あめひかげひめ)神をまつり、また羽咋郡市及び七尾鹿島郡市の雨乞所であった。

中御前峰社は崇神天皇及び印色之入日子命の御陵墓と伝えられる。辛酉61年目ごとに羽咋、鹿島両郡の諸難退散祈願祭を斎行している。

印色之入日子命は第11代垂仁天皇の皇子。崇神天皇にとっては孫となる。北陸で印色之入日子命とゆかりがある神社としては、福井県越前町の劔神社がある。

御祭神は、屋船久久能智命 大己貴命 應神天皇。屋船久久能智命はイザナギイザナミによる神産みで生まれた、木の神。北陸の神社で祀られていることが多い。
また、石川県では現在までに三社、どぶろくの醸造を認められている神社があるが、当社はその中の一つ。他には、能登部神社能登比咩神社

当社では、どぶろく祭り呼ばれる12月5日の新嘗祭や、初詣などで参拝者に振る舞われる。

なお、伊須流岐比古神社も能登国二宮としている。式内社「天日陰比咩神社」の論社は他に、西馬場に当社および式内同名神社がある。

【ご利益】
木の神であり、諸難退散。食糧増産、五穀豊穣、厄除け
天日陰比咩神社 - 崇神天皇及びイニシキイリビコの陵墓伝承がある、能登国二宮
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