・所在地:岡山県倉敷市矢部
・経緯度:北緯34度66分14.60秒 東経133度81分24.75秒

・時 期:3世紀末~4世紀世紀初頭
・時 代:古墳時代前期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:-
・指 定:-

【概要】
大ぐろ古墳、ひょうたん塚古墳、矢部17号墳、矢部大ぐち古墳とも。

「ぐろ」は漢字で「土に丸」(あるいは工に丸)と書かれ、土で盛られた区画であることを意味し、塚に該当する。

矢部古墳群を構成する前方後円墳で、規模は後円部径26メートル、高さ4.8メートル、前方部の最大幅は21メートル、高さ2.5メートル、墳丘全長は47メートル。

特殊器台形埴輪、特殊壺形埴輪などが採取されており、墳丘には埴輪の配列がなされていた。葺石が墳丘に施されていた。

後円部中央にある埋葬施設は竪穴式石室。全長4.3メートル、幅1.0メートル、高さ1.0メートル。鉄剣などが出土。

築造時期は古墳時代前期、3世紀末から4世紀と考えられている。邪馬台国畿内説を取る場合の、魏志倭人伝における投馬国周辺地域に該当するため、邪馬台国の後の時代の首長墓との指摘もある。

【関連サイト】
矢部大ぐろ古墳