第三十四代舒明天皇の初葬の地「滑谷岡陵」などとみられる巨大方墳(一辺50メートル以上)が見つかった明日香村の小山田遺跡で2015年1月18日、現地説明会が行われました。古代史ファンら約8000人が詰めかけ、約1400年前の飛鳥の歴史ロマンを感じさせる遺構を熱心に見学したと言います。産経新聞が報じています

何も伝承がないところから、突如見つかった今回の大規模な遺構。舒明天皇陵のほか、大豪族・蘇我氏が邸宅を構えた甘樫丘(あまかしのおか)に近いことから「蘇我蝦夷の大陵」という見方もあります。また、そもそも古墳ではない可能性も唱えられています。今後の調査に期待です。

しかし、8000人というのはスゴイ人数です。2014年の都塚古墳では4000人で、その際も驚かれましたが、現場は一時騒然として大混乱となったと言われています。今回はその倍、ものすごい熱気だったのでしょう。当初予定を1時間繰り上げて、見学会が開始されたのも、その証のようです。

一方で、それ以外の混乱はなかったようなので、2014年の経験が今回の見学会に活かされたのかもしれません。さすが、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」として世界遺産を目指している土地柄、かなり用意周到のようです。

毎年のように行われる大発見、考古学ファンにはたまりませんが、現地としても世界遺産登録に向けたステップにしたいところでしょう。

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