・所在地:秋田県秋田市四ツ小屋末戸松本字地蔵田
・経緯度:北緯39度65分54.02秒 東経140度15分77.88秒

・時 期:-~3世紀
・時 代:旧石器時代~弥生時代
・形 状:集落
・特 徴:-
・指 定:国の史跡

【概要】
じぞうでんいせき。旧石器時代・縄文時代・弥生時代の遺跡。特に、台地上に築かれた木柵に囲まれた弥生時代前期の集落として知られている。国の史跡。日本初の「市民の手づくり史跡整備」の例としても知られる。

弥生集落は、居住域の周囲を木柵で楕円形に囲み、その周辺に墓域や捨て場(不用品の廃棄場)を配しており、弥生時代における西日本の環濠集落の基本的な構造と類似する。

防御施設をともなう弥生時代の遺跡としては日本列島で最も北に所在し、また、木の柵がめぐる構造の集落は東北地方はもとより全国的にもあまり他に類例がなく、この遺跡の大きな特徴となっている。

居住区(ムラ)を区画する木柵は、直径20センチから30センチの材木を密に立て並べたもので、一部では二重にめぐり、内側のものが長径61メートル、短径47メートル、外側では長径64メートル、短径50メートルという規模。

木柵の北西部分で柵列が一部途切れ、そこから外側へ2列の柱列が延びており、それがムラの主要な出入口となっていたものと考えられる。この他にも、西部、南部、東部、南東部に柵の途切れるところがあり、やはりムラの出入口と考えられる。

このうち、南東部の出入口は、遺構配置全体から考慮して墓域へつづく墓道と推察され、他は勝手口にあたると考えられる。なお、ムラの外側では6本柱の掘立柱建物跡が東方より見つかっており、弥生時代に属するものと考えられている。

【関連サイト】
地蔵田遺跡 - Wikipedia