・所在地:香川県三豊市詫間町大浜乙
・経緯度:北緯34度22分37.06秒 東経133度61分11.24秒

・時 期:紀元前3世紀~1世紀
・時 代:弥生時代中期
・形 状:高地性集落
・特 徴:-
・指 定:-

【概要】
しうでやまいせき。弥生時代中期後半の高地性集落遺跡。

燧灘(ひうちなだ)に突出する岬上の先端にそびえる標高352メートルの紫雲出山山頂にあり、絶好の視野と眺望とに恵まれている。

本遺跡の出土遺物の種類は、普通の集落跡における一通りのものがそろっており、その点では特殊性は認められない。防砦・見張台・烽台(のろしだい)というようなもののみによって成り立っている特殊な遺跡ではなく、軍事的・防御的性格を帯びた集落遺跡。

また、畿内と密接な関係を保ちながら内海航路の監視の重要な拠点であった可能性も考えられる。

弥生時代中期の初めごろから始まって、出土遺物の量から判断して、中期も終わりに近づくにつれて集落の規模が拡大し、人口も増加したらしいが、中期をもって終わっている。

政治・社会の変革は、もはや不便な山頂に居住することを必要としなくなったことを示している。そして、本遺跡の東南約2キロメートルの低地に後身の船越集落が出来ている。

本遺跡から出土の石の矢尻や剣先が豊富な事実と矢尻の重さなどは、弥生時代の戦いのための資料となっている。

【関連サイト】
紫雲出山遺跡 - Wikipedia