・所在地:福岡県飯塚市立岩1760-15
・経緯度:北緯33度65分14.73秒 東経130度69分34.06秒

・時 期:紀元前3世紀~1世紀
・時 代:弥生時代中期
・形 状:甕棺墓
・特 徴:-
・指 定:-

【概要】
立岩遺跡・堀田甕棺群、立岩堀田遺跡、立岩遺跡群などとも。昭和38-40年(1963-64)に調査が行われ、弥生時代の甕棺墓43基、貯造穴26基などが見つかった。

甕棺からは、前漢鏡をはじめとする当時の貴重な品々が副葬品として出土。出土物は飯塚市歴史資料館に展示され、国の重要文化財の指定を受けた。

飯塚市には紀元前後の遺跡が多く見つかっている。その中心をなすのが立岩堀田遺跡。特に10号甕棺には前漢式銅鏡6面、細形銅矛1本、鉄剣1本が副葬されていた。この地域を支配していた王墓と考えられる。

ゴウホラ貝の腕輪を着けた男性の遺体が見つかっており、ゴウホラ貝は琉球の海でしか採れないため、この時代に立岩と琉球が交易で繋がっていたことを示す。

立岩が魏志倭人伝の不弥国であるとする学説もある。

立岩はもともと上質の石包丁産地として知られていた。遺跡周囲から笠置山の輝緑凝灰岩を材料にした未完成の石包丁が多数出土している。立岩の石包丁は福岡県内をはじめ佐賀県や大分県まで広く分布しており、これがこの国の財源の基盤となったと考えられている。

【関連サイト】
立岩遺跡・堀田甕棺群