・所在地:福岡県春日市岡本3丁目57
・経緯度:北緯33度53分79.57秒 東経130度45分16.32秒

・時 期:紀元前2世紀~3世紀
・時 代:弥生時代中期-後期
・形 状:甕棺墓
・特 徴:-
・指 定:国の史跡

【概要】
すぐおかもといせき。弥生時代中期の甕棺墓や土壙墓・木棺墓などの埋葬遺跡からなる墓地、およびこれに伴う祭祀遺構の遺跡。

公園頂上部に設けられた2棟の覆屋(おおいや)の中に発掘調査時の状態で保存されている。1979年とその翌年に行われた発掘調査において確認されたもので、116基の甕棺墓、およびそれぞれ9基の土壙墓と木棺墓のほか、多数の壙墓が検出。

調査前に墓地の一部が破壊されていたことから、既に破壊を受けたものを含めるとその埋葬遺構は本来300基以上に及んでいたものと推定されている。

出土遺物としては、完形を保った小銅鐸の鋳型(縦6.3センチ、幅4.2センチ)や、墳墓に伴う遺物として木棺墓から出土した鉄剣などがある。

また墓地西側の低部の平坦面において住居跡群も検出された。国の史跡。

魏志倭人伝にある奴国の中心地と目され、現在はそれにちなんだ「奴国の丘歴史公園」として整備されている。また、周辺には須玖坂本遺跡、須玖永田遺跡、岡本ノ辻遺跡、須玖タカウタ遺跡などもある。

【関連サイト】
奴国の丘歴史公園 - Wikipedia