・所在地:福岡県糸島市井原
・経緯度:北緯33度53分56.60秒 東経130度24分25.79秒

・時 期:1世紀~3世紀
・時 代:弥生時代後期
・形 状:甕棺墓
・特 徴:-
・指 定:-

【概要】
いわらやりみぞいせき。旧前原市。地元の伝承では、鑓(銅剣の類か?)が土の中から出て来たことから「鑓溝(やりみぞ)」の小字名がついたという。

青柳種信の著した『柳園古器略考』によると天明年間(1781年-1788年)に、この遺跡から21面の鏡が出土している。拓本からは全てが方格規矩四神鏡(流雲文、草葉文、波文、忍冬様華文などの縁がある)であることが分かっている。

後漢尺で六寸のものが多く、王莽の新時代から後漢の時代にかけての鏡。これらの鏡に加え、巴形銅器3、鉄刀・鉄剣類が発見されているが、細形銅剣・銅矛などが出ていない。

1974年(昭和49年) - 1975年(昭和50年)の調査では、この遺跡の所在を確かめることはできなかった。しかし、甕棺墓であったことは間違いないとされている。

【関連サイト】
井原鑓溝遺跡 - Wikipedia