・刊行:1908
・著者:黒板勝美
・出版:文会堂

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本書などで黒板勝美は、「わが国のはじまりが、どのようであったかを、いくぶんでも 知ることができるとするならば、従来神代といわれている時代に研究を進めることは、また 緊要なことといわなければならない」として、高天原の地上説を展開。

「天照大御神の半ば神話の神、半ば実在の方として古典に現れる理由」と指摘し、高天原を、「地上の何処かに之を擬すべきである」とし、それを「九州の北部」に定め、「景行天皇や仲哀天皇の御代まで、なお九州の北部に存在していたもので はあるまいか」とする。

邪馬台国の議論においては、邪馬台国九州説、邪馬台国東遷説と考えられている。 

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