邪馬台国は東遷したか
・刊行:1994/9
・著者:荒木博之、大林太良、佐原真、谷川健一、奥野正男、金関恕、安本美典
・出版:三一書房

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『魏志倭人伝』から消えた女王国はそれからどうなったのか。

「神武東征神話」は何を語るのか。

考古学・人類学・言語学・民俗学の第一人者が総力をあげて、その謎に迫る、邪馬台国のその後。

管理人了
東遷は何らかの形で、誰かが行っただろう。でなければ、記紀ともに九州から大和にやって来た、という記述の存在を別途無理に説明しなければならない。

大林太良、奥野正男、金関恕、佐原真、安本美典、谷川健一の諸氏とシンポジウムの内容。こうしたシンポジウムは、賛成派多数、と反対派一人程度を招いて、両論戦わせる、という体裁をとるが、本書も同一。が、この形式だと、もちろん両論が並び論争する、という風にはならないが。 

大林の東遷論におけるブルとプッシュをまとめておく。

ブル要因(記紀に記述がある)
・当地に適した国土の中央の位置であること
・すでに先行移住者がいること
・情報提供者(海人、と想定している)がいること

プッシュ要因(記紀に記述なく、海外のモデルを参照)
・人口圧、該当地域では養いきれないないほどの人口増
・人間的不和、該当地域の支配層における兄弟間などの争い
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