・所在地:群馬県前橋市西大室町2545
・時 期:6世紀初頭
・時 代:古墳時代後期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:-
・指 定:国の史跡
【概要】
中二子古墳、後二子古墳などとともに大室古墳群を形成する。国の史跡に指定されている。
主軸を北東70度に向けた前方後円墳で、墳丘長94メートルの2段構築。墳丘の一部は地山を削り出して造成され、また上段のみに葺き石が施されている。
墳丘の周囲は盾型で二重の堀が巡らされ、堀を入れた長さは148メートルに達する。 前二子古墳のすぐ北側に中二子古墳が隣接している。
前二子古墳の主軸方向の延長線上400メートルには5世紀後半から6世紀初頭の豪族居館跡である梅木遺跡があり、前二子古墳の被葬者との関連をうかがわせる。
時代は合わなくなる可能性があるが、明治期、地元では第十代崇神天皇の皇子トヨキリビコであるが日本書紀に毛野君・下毛野君の始祖とある(古事記にも「上毛野の君、下毛野の君らの祖」とある)のを受けて、この古墳の被葬者に比定してようとしたが、決定的な根拠を欠くとされ、失敗に終わった。
イギリス政府から派遣された外交官の一人アーネスト・サトウ(Sir Ernest Mason Satow)は明治13年3月初旬に大室を訪れ、前二子古墳の出土品のスケッチや測定を行っている。
石室から出土した副葬品は、下記のように非常に充実した内容となっている。
・装身具(金製耳管2・ガラス製青色丸玉451・ガラス製緑色小玉17・ガラス製黄色小玉28・水晶製丸玉15・碧玉製管玉6・滑石製管玉1・滑石製臼玉2・銀製空玉3)
・武器(捩り環頭太刀1・鉄鉾刃部2・鉄鉾石突2・直刀1・鉄鏃112)
・馬具(剣菱形杏葉4・双葉剣菱形杏葉4・f字型鏡板付轡1セット・辻金具類・鞍金具片・輪鐙)
・農耕具(ミニチュア農耕具・斧2・刀子1・鋤1・針20)
・鉤状金具20
・須恵器(小像付筒型器台1・高坏型器台2・提瓶2・直口壺1・高坏3)
・土師器(台付壺1・高坏4・坏2・坩1)
古墳のある地域内は大室公園として、日本の歴史公園100選の一つ。
【関連サイト】
・前二子古墳 - Wikipedia
【関連記事】
・前原豊『東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)』 - 6世紀の前橋
・時 期:6世紀初頭
・時 代:古墳時代後期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:-
・指 定:国の史跡
【概要】
中二子古墳、後二子古墳などとともに大室古墳群を形成する。国の史跡に指定されている。
主軸を北東70度に向けた前方後円墳で、墳丘長94メートルの2段構築。墳丘の一部は地山を削り出して造成され、また上段のみに葺き石が施されている。
墳丘の周囲は盾型で二重の堀が巡らされ、堀を入れた長さは148メートルに達する。 前二子古墳のすぐ北側に中二子古墳が隣接している。
前二子古墳の主軸方向の延長線上400メートルには5世紀後半から6世紀初頭の豪族居館跡である梅木遺跡があり、前二子古墳の被葬者との関連をうかがわせる。
時代は合わなくなる可能性があるが、明治期、地元では第十代崇神天皇の皇子トヨキリビコであるが日本書紀に毛野君・下毛野君の始祖とある(古事記にも「上毛野の君、下毛野の君らの祖」とある)のを受けて、この古墳の被葬者に比定してようとしたが、決定的な根拠を欠くとされ、失敗に終わった。
イギリス政府から派遣された外交官の一人アーネスト・サトウ(Sir Ernest Mason Satow)は明治13年3月初旬に大室を訪れ、前二子古墳の出土品のスケッチや測定を行っている。
石室から出土した副葬品は、下記のように非常に充実した内容となっている。
・装身具(金製耳管2・ガラス製青色丸玉451・ガラス製緑色小玉17・ガラス製黄色小玉28・水晶製丸玉15・碧玉製管玉6・滑石製管玉1・滑石製臼玉2・銀製空玉3)
・武器(捩り環頭太刀1・鉄鉾刃部2・鉄鉾石突2・直刀1・鉄鏃112)
・馬具(剣菱形杏葉4・双葉剣菱形杏葉4・f字型鏡板付轡1セット・辻金具類・鞍金具片・輪鐙)
・農耕具(ミニチュア農耕具・斧2・刀子1・鋤1・針20)
・鉤状金具20
・須恵器(小像付筒型器台1・高坏型器台2・提瓶2・直口壺1・高坏3)
・土師器(台付壺1・高坏4・坏2・坩1)
古墳のある地域内は大室公園として、日本の歴史公園100選の一つ。
【関連サイト】
・前二子古墳 - Wikipedia
【関連記事】
・前原豊『東国大豪族の威勢・大室古墳群 群馬 (シリーズ「遺跡を学ぶ」)』 - 6世紀の前橋
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