天竜村の霜月神楽(てんりゅうむらのしもつきかぐら)
種別1:民俗芸能
種別2:神楽
公開日:毎年1月3-5日
指定日:1978.05.22(昭和53.05.22)
都道府県:長野県
所在地:天龍村

天龍村の霜月神楽とも。

長野県南部の山間、愛知、静岡との県境には湯立を中心とした霜月神楽が多く伝承されているが、当天竜村には冬祭(坂部 諏訪神社)、お潔め祭(向方 天照大神社)、例祭(大河内 池大神社)と三か所で行なわれている。

・向方地区 天照皇大神宮の「向方お潔め祭り」(1月3日)
・坂部地区 大森山諏訪神社の「坂部の冬祭り」(1月4日)
・大河内地区 池大神社の「例祭」(1月5日)

いずれも年の末(霜月)にカマドをきづいて湯をたぎらせ、それを神々に献じてから人々にも振りかけて魂をきよめ、同時に神歌をうたいあるいは舞い奏でるという湯立神楽の古風をよくとどめている。

湯立と舞(上衣や花笠をとっての花の舞・剣の舞・順の舞など)とを交互に繰り返した後、鬼などの仮面の舞や「海道くだり」などの中世風な問答劇が続くが、大河内には仮面の舞等がなく、坂部が一番豊富な内容をもっている。

保護団体名:坂部大森諏訪神社氏子会、向方お潔め祭保存会、池大神社氏子会
重要無形民俗文化財「天竜村の霜月神楽」 - 長野、冬祭・お潔め祭・例祭の三か所
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