糸魚川・能生の舞楽(いといがわのうのぶがく)
種別1:民俗芸能
種別2:渡来芸・舞台芸
公開日:天津神社・奴奈川神社(毎年4月10日・11日)、白山神社(毎年4月24日)
指定日:1980.01.28(昭和55.01.28)
都道府県:新潟県
所在地:天津神社・奴奈川神社(糸魚川市一の宮)、白山神社(能生)
この芸能は、日本海側に点在している民俗芸能としての舞楽の一つで、越後の富山県境いに伝承されているものである。
糸魚川の舞楽は市内一の宮の天津神社・奴奈川神社の四月の祭礼に境内の石舞台で演じられる。
演目は「振鉾(えんぶ)」に始まり「抜頭(ばとう)」「太平楽(たいへいらく)」「陵王(りようおう)」など十二番の舞楽曲があるが、当地独得の「能抜頭」という珍しい曲を伝え、これらの演目の約半数は稚児舞として演じられており、舞い振りや伴奏楽器とその奏法に中央舞楽にはない味わいを見せている。
なおこの舞楽に先き立ち、二つの神輿の競り合いが行なわれる。
能生でも町内白山神社の4月の祭礼に、境内の池の中央に舞台を特設し(楽屋とは十七メートルの橋掛りで結ばれている)、糸魚川と同様な舞楽が演じられる。
演目は「振鉾」に始まり「泰平楽(たいへいらく)」「納蘇利(なそり)」「陵王」それに「能抜頭」その他十一番を伝えている。
平安朝に日本的完成を見た雅楽(舞楽を含む)は、その後地方の社寺を通じて各地に伝えられ、地域の民俗に密着して今日中央のそれとは趣きを異にした。
それら今日まで伝承されているのは数えるほどしかないが、この地のものは可憐な稚児による諸曲が多く、芸能の変遷を示す芸能史資料としても貴重である。
保護団体名:天津神社舞楽会、白山神社文化財保存会
【関連記事】
・天津神社 - 景行の御世の創建と伝えられる、天孫降臨に関わる神々を祀る越後国一宮
・能生白山神社 - 室町期の本殿、豊かな社叢と貴重なセミ、4月に「能生まつり」と舞楽
・祝! 北陸新幹線、東京 - 金沢間開業、古事記に思いを馳せ、北陸新幹線での旅情を掻き立てる
・能生白山神社 - 古事記の恋愛劇ヒロインの一人、ヌナカワにあやかる【パワースポット】
・新潟県の重要無形民俗文化財 - 都道府県別に整理
種別1:民俗芸能
種別2:渡来芸・舞台芸
公開日:天津神社・奴奈川神社(毎年4月10日・11日)、白山神社(毎年4月24日)
指定日:1980.01.28(昭和55.01.28)
都道府県:新潟県
所在地:天津神社・奴奈川神社(糸魚川市一の宮)、白山神社(能生)
この芸能は、日本海側に点在している民俗芸能としての舞楽の一つで、越後の富山県境いに伝承されているものである。
糸魚川の舞楽は市内一の宮の天津神社・奴奈川神社の四月の祭礼に境内の石舞台で演じられる。
演目は「振鉾(えんぶ)」に始まり「抜頭(ばとう)」「太平楽(たいへいらく)」「陵王(りようおう)」など十二番の舞楽曲があるが、当地独得の「能抜頭」という珍しい曲を伝え、これらの演目の約半数は稚児舞として演じられており、舞い振りや伴奏楽器とその奏法に中央舞楽にはない味わいを見せている。
なおこの舞楽に先き立ち、二つの神輿の競り合いが行なわれる。
能生でも町内白山神社の4月の祭礼に、境内の池の中央に舞台を特設し(楽屋とは十七メートルの橋掛りで結ばれている)、糸魚川と同様な舞楽が演じられる。
演目は「振鉾」に始まり「泰平楽(たいへいらく)」「納蘇利(なそり)」「陵王」それに「能抜頭」その他十一番を伝えている。
平安朝に日本的完成を見た雅楽(舞楽を含む)は、その後地方の社寺を通じて各地に伝えられ、地域の民俗に密着して今日中央のそれとは趣きを異にした。
それら今日まで伝承されているのは数えるほどしかないが、この地のものは可憐な稚児による諸曲が多く、芸能の変遷を示す芸能史資料としても貴重である。
保護団体名:天津神社舞楽会、白山神社文化財保存会
【関連記事】
・天津神社 - 景行の御世の創建と伝えられる、天孫降臨に関わる神々を祀る越後国一宮
・能生白山神社 - 室町期の本殿、豊かな社叢と貴重なセミ、4月に「能生まつり」と舞楽
・祝! 北陸新幹線、東京 - 金沢間開業、古事記に思いを馳せ、北陸新幹線での旅情を掻き立てる
・能生白山神社 - 古事記の恋愛劇ヒロインの一人、ヌナカワにあやかる【パワースポット】
・新潟県の重要無形民俗文化財 - 都道府県別に整理
コメント