根知山寺の延年(ねちやまでらのえんねん)
種別1:民俗芸能
種別2:延年・おこない
公開日:毎年9月1日の日吉神社の祭礼(前日8月31日の夜、宵宮では9曲が奉納)
指定日:1980.01.28(昭和55.01.28)
都道府県:新潟県
所在地:日吉神社(糸魚川市字山寺)

この芸能は新潟県糸魚川市、大字山寺の日吉神社の祭に演じられるもので、現地では「おててこ舞」などとも呼ばれている。

日本海岸沿いに分布の見られる稚児舞楽を中心に、小歌踊、神楽舞などを延年風に仕組んだものである。

おててこ舞はこのうちの風流小歌踊をさし、その芸態は近世初期の歌舞伎踊などを考えるうえに貴重な芸能資料である。

上演次第はまず、露払いのくるいの舞に始まり、小歌踊(おててこ舞)の露の踊、扇踊、若衆踊などの六番、稚児舞楽として鏡の舞、花の舞、鉾の舞など四番、それに神楽舞の種蒔き、しめの舞、万歳、獅子舞の順で進行する。

このように種々の芸能要素を競演させている姿は芸能史的評価を高めている。

保護団体名:日吉神社奉賛会
重要無形民俗文化財「根知山寺の延年」 - “おててこ舞”種々の芸能要素を競演
【関連記事】
新潟県の重要無形民俗文化財 - 都道府県別に整理