綾子舞(あやこまい)
種別1:民俗芸能
種別2:風流
公開日:毎年9月第2日曜日
指定日:1976.05.04(昭和51.05.04)
都道府県:新潟県
所在地:黒姫神社(柏崎市女谷黒姫山)

柏崎市女谷黒姫山の麓の高原田、下野に伝承され、女谷の黒姫神社の祭礼(9月15日)に演じられる。現在は9月第2日曜日が公開日となっている。

起源には諸説ある。一つは、今から約500年前に、越後の守護職・上杉房能(ふさよし)が、臣下の長尾為景に討たれた際、房能の奥方「綾子」が女谷に落ちのびて伝えたという説。

もう一つは「北国武太夫(ほっこくぶだゆう)」という武士が、京都北野神社の巫女「文子(あやこ)」の舞を伝えたという説。

囃子舞(はやしまい)と狂言は、江戸時代中期に京都の寺侍「茂田茂太夫」という狂言師の夫妻によって伝えられたものだという。

踊り、囃子舞、狂言の三種に分かれ、踊りには「小原木踊」「堺踊」「常陸踊」「こきりこ踊」など、囃子舞には「恵比寿舞」「大黒舞」「亀の舞」など、狂言には「海老すくい」「三条小鍛冶」「朝比奈」など三十余曲がある。

特に踊りは長いたもとの振袖にだらりの帯、ユライと称する赤布を頭にかぶった少女(もとは青年の女装)の舞踊で、初期歌舞伎踊を知る上に重要であり、また囃子舞、狂言も芸能史的に価値が高い。

似た名称の国の重要無形民俗文化財に、香川県仲多度郡まんのう町「綾子踊」がある。

保護団体名:柏崎市綾子舞保存振興会
重要無形民俗文化財「綾子舞」 - 黒姫神社の祭礼に演じられる踊り、囃子舞、狂言
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