気多神社 三間社流造の本殿は、木割りが大きく、虹梁・拳鼻・手挟の手法が室町時代の特質を残している - Wikipedia
北陸新幹線で行く式内社

2015年3月に開通する北陸新幹線。今回延伸される長野―金沢間の各駅ごと、その所属する市にある式内社をご紹介。今回は新高岡駅(富山県・高岡市)。

富岡市の式内社は、越中国婦負郡、砺波郡、射水郡に分かれて分布していますが、越中国一宮である射水神社、気多神社がそれぞれ名神祭(特に霊験灼かな名神を祀る臨時祭)が行われる神社として指定された名神大社となっています。

写真は、重要文化財でもある気多神社の本殿(出典:Wikipedia)。

射水神社、氣多神社(気多神社)はあまりに有名ですので、また改めて、あるいはすでに多くの情報がありますので、そちらを参照していただくとして、ここでは浅井神社(福岡町)。御祭神があまり馴染みのない八河江比賣神となっています。

八河江比売は、古事記にもオオクニヌシの系譜でアシナダカノカミのまたの名として登場します。アシナダカノカミはオオクニヌシの孫の嫁、ということになります。

オオクニヌシと一緒に祀られているのであれば、それでも良いのでしょうが、福岡町の浅井神社では、タカミムスヒノカミとともに祀られています。

オオクニヌシとタカミムスヒノカミは完全に国つ神、天つ神の対立関係にあり、国譲り・葦原中国平定でも、間接的に火花を散らしています。高天原を裏切ってオオクニヌシの娘婿となったアメノワカヒコを、裏切り者に対する制裁という感じで、タカミムスヒノカミが暗殺しています。

そうした意味で、アシナダカノカミ、タカミムスヒノカミが同時に祀られているのはしっくりこない面があります。

しかし、「やかわえ」という読みであれば、古事記にはもう一人の女性が登場します。時代はだいぶ下りますが、完全な天つ神系といってもよいでしょう、第十五代応神天皇の妃であるヤカワエです。

少し長くなったので、この論考もまたいずれ。しかし、日本の神社、謎ばかりで興味が尽きません。

式内社は少なく見積もっても1000年以上の歴史があり、多くは創建が1500-2000年前という古事記時代までさかのぼる古社ばかり。北陸新幹線にご乗車の際には、そうした1000年以上の歴史を有し、祀られてきた強烈なパワースポットとしての古社をめぐるのも良いかもしれません。

旅の読み物に! 北陸新幹線と古事記

高岡関野神社

式内社 熊野神社(越中国・婦負郡、小社) 論社  その他:-
■御祭神:国常立尊天照皇大神伊弉冉尊稲荷大神菅原道真公、前田利長公
■所在地:富山県高岡市末広町9-56

浅井神社 (福岡町)

式内社 浅井神社(越中国・砺波郡、小社) 論社  その他:-
■御祭神:八河江比賣神高皇産靈神
■所在地:富山県高岡市福岡町赤丸

浅井神社 (石堤)

式内社 浅井神社(越中国・砺波郡、小社) 論社  その他:-
■御祭神:水波能女命
■所在地:富山県高岡市石堤3587

射水神社 動画

式内社 射水神社(越中国・射水郡、名神大社)   その他:越中国一宮、[近代]国幣中社、[現在]別表神社
■御祭神:瓊瓊杵尊
■所在地:富山県高岡市古城1−1

氣多神社 動画

式内社 気多神社(越中国・射水郡、名神大社)   その他:越中国一宮
■御祭神:大己貴命奴奈加波比売命
■所在地:富山県高岡市伏木一宮字大平2063


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