応神天皇の正体
・刊行:2012/2/23
・著者:関裕二
・出版:河出書房新社

・『応神天皇の正体』をアマゾンで購入

古代史の謎をすべて解き明かすには、応神天皇の秘密を暴かねばならない!

日本各地で祀られる「八幡神」応神天皇。なぜわれわれは、伝説上の人物で、正体の知れない神を崇敬し、祀りあげているのか?

その秘密を大胆な解釈で捉え直す、渾身の本格論考。

管理人了
一部の人が、仮説、仮説と言っておきながら、途中で断定していく、と非難するのがよく分かる、そんな作品。

多くの先人たちがこういうことを言っている、ということを散りばめることで客観性を持たせたいのかもしれないが、結果としては、結局何を言っているのかよく分からない所に陥っており、気づいたら、いつの間に著者の断定部分に進んでいる。

つまり、仮説、と先には言っていたが、仮説でもなんでもなく、これが事実だと、途中ですり替わる感じ。先人の都合のいいところだけをつぎはぎし、自身の思惑につなげるような論説、と言えるか。