邪馬台国をとらえなおす (講談社現代新書)
・刊行:2012/4/18
・著者:大塚初重
・出版:講談社

・『邪馬台国をとらえなおす (講談社現代新書)』をアマゾンで購入

纒向遺跡は卑弥呼の宮殿か、箸墓古墳は卑弥呼の墓なのか。

発掘された“モノ”を中心に据え、そこに東日本という新たな視点を加えて、邪馬台国を再考する。

考古学の第一人者が、最新の知見をもとに、邪馬台国と当時の日本列島の実像、日本国家の起源に迫る1冊。

第1章 「魏志倭人伝」の謎
第2章 「魏志倭人伝」を読む
第3章 邪馬台国成立前夜―激動の東アジアと倭国大乱
第4章 鉄と鏡の考古学
第5章 土器と墓が語る邪馬台国
第6章 箸墓=女王卑弥呼の墓の可能性をさぐる

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管理人了
最新の考古学研究成果がふんだんに盛り込まれ、極めて科学的。

「最近の考古学関係の資料を見ていけば、よほど色眼鏡をかけなければ、邪馬台国は北部九州にあったとは言えない」と、アンチ邪馬台国九州説。

ただし、「纒向遺跡が邪馬台国の所在地だとは断定できない」「箸墓が卑弥呼の墓と断定できない」と慎重な姿勢を示し、邪馬台国畿内説に安易には迎合していない。

ただ、やはり全体を通じては、 邪馬台国畿内説にベクトルが向かっていると言える。

邪馬台国の時代における、日中韓の年表 - 大塚初重『邪馬台国をとらえなおす (講談社現代新書)』P22

魏志倭人伝による邪馬台国の里程図 - 大塚初重『邪馬台国をとらえなおす (講談社現代新書)』P26

日本で出土した紀年銘鏡 - 大塚初重『邪馬台国をとらえなおす (講談社現代新書)』P127