卑弥呼の一生―紫式部への鎮魂歌
・刊行:2012/12
・著者:岩谷行雄
・出版:新葉館出版

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「卑弥呼の一生の舞台と、終焉の地は、広島県三原である」

瞠目の新説を発表したのは岩谷行雄前広島大学教授。2002年に出版した『邪馬壱国讃歌―太安万侶への鎮魂歌 』の論を更に強固にするため、10年の歳月をかけ研究し書き下ろした力作。

著者は、万葉集、古事記、源氏物語、道行きぶり、玉鉾百首に秘められた謎に着目、卑弥呼の都が三原であり、それを太安萬侶が、本居宣長が、今川貞世が、さらに紫式部が、後世に暗号で遺したことを発見した。

その謎を丁寧に解く著者。その謎を解ききると、そこに現れたのは卑弥呼の郷、卑弥呼の騎(とのき)であった。卑弥呼の都は広島県三原にあったのである。

未知の暗号を一つ一つ解き明かす。この気の遠くなるような緻密で難解な作業を成し遂げたのは、歴史的ともいえる快挙だ。