倭の女王 (1956年)
・刊行:1956
・著者:志田不動麿
・出版: 吉川弘文館

・『倭の女王 (1956年)』をアマゾンで購入

志田不動麿は、邪馬台国論争において、論文「邪馬台国方位考」(基本論文集収録)なども含め邪馬台国の位置を「畿内」に、卑弥呼を「神功皇后」に比定している。

水行十日、陸行一月を、途中の港湾などの記載がないことから鑑み、「水行すれば十日、陸行すれば一月」と、andではなく、orと読ませる解読法を提示。

狗奴国を熊野とし、那珂通世の紀年考証以来、すっかり人気がなくなった卑弥呼=神功皇后説に関しても「あながち否定すべからざることのようである」とし、「我が皇統譜の中に息長帯姫の名を以て遺ったのではなかろうか」とした。

【関連記事】
【邪馬台国論争】今までの研究・論争まとめ - 畿内説