弥生集落像の原点を見直す・登呂遺跡 (シリーズ「遺跡を学ぶ」099)
・刊行:2014/12/19
・著者:岡村渉
・出版:新泉社

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近年、弥生時代の集落というと、吉野ヶ里遺跡(佐賀県・吉野ヶ里町)のような大環濠と巨大建物の“クニ"がイメージされやすいが、住居と水田が一体となってみつかった登呂遺跡の重要性に変わりはない。2000年前後に実施された再発掘をふまえ、弥生集落像をあらためて問い直す。

「弥生時代の集落イメージは、戦後間もない登呂遺跡の調査で導きだされた集落イメージから巨大環濠集落のイメージに移っていった。しかし、登呂ムラは、弥生時代後期の拠点集落の平均的姿をあらわしており、現在でも、弥生時代の集落イメージを代表しているのである。」