現存する日本最古の神社建築とされ、世界遺産の宇治上神社(京都府・宇治市)で本殿の修理が完了し、2014年12月24日、真新しい檜皮でふかれた屋根が姿を現しました。本殿の修理は33年ぶりで、2014年1月から約1年かけて実施されたものです。産経新聞が報じています。写真は宇治上神社本殿覆屋(国宝)(出典:Wikipedia)
この秋に修理が終わった宇治川対岸の平等院鳳凰堂とともに二つの世界遺産が新たな姿を現した、として、朝日新聞も報じています。こちらは動画付き。必見です。
宇治上神社の御祭神は左殿に菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと=和紀郎子)、中殿に応神天皇(第十五代天皇で、和紀郎子の父)、右殿に仁徳天皇(第十六代天皇で、和紀郎子の異母兄)となっています。
産経新聞では、応神天皇や仁徳天皇を祀る、としていますが、主役は和紀郎子。境内は『山城国風土記』に見える菟道稚郎子の離宮「桐原日桁宮」の旧跡とされています。
応神天皇の皇太子ではありましたが、古事記を含め、即位したとの記述がない和紀郎子ではあります。しかし、反逆を企てたもう一人の異母兄である大山守命を討ったり、宮があったり、陵とはされませんが、墓の所在が明らか(「宇治墓」)だったりと、ほとんど天皇に準じた扱いがされてはいます。
皇太子なので当たり前ですが、天皇に最も近かった方、ということはできるかもしれません。古事記では早逝、日本書紀では仁徳天皇と皇位を譲り合ったものの、埒が明かなかったので、自分が身を引く形での自殺、と記述されています。
最期はあまり恵まれた形ではなかったのは確かで、この神社と、一対とされ、近くに鎮座する宇治神社が一貫して厚い尊崇を受けてきた理由の一つではあるでしょう。
2015年幕開け前に新たにふかれて綺麗になった屋根となり、何よりです。初詣では多くの参拝客をお迎え頂き、福を授けていただきたいものです。
この秋に修理が終わった宇治川対岸の平等院鳳凰堂とともに二つの世界遺産が新たな姿を現した、として、朝日新聞も報じています。こちらは動画付き。必見です。
宇治上神社の御祭神は左殿に菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと=和紀郎子)、中殿に応神天皇(第十五代天皇で、和紀郎子の父)、右殿に仁徳天皇(第十六代天皇で、和紀郎子の異母兄)となっています。
産経新聞では、応神天皇や仁徳天皇を祀る、としていますが、主役は和紀郎子。境内は『山城国風土記』に見える菟道稚郎子の離宮「桐原日桁宮」の旧跡とされています。
応神天皇の皇太子ではありましたが、古事記を含め、即位したとの記述がない和紀郎子ではあります。しかし、反逆を企てたもう一人の異母兄である大山守命を討ったり、宮があったり、陵とはされませんが、墓の所在が明らか(「宇治墓」)だったりと、ほとんど天皇に準じた扱いがされてはいます。
皇太子なので当たり前ですが、天皇に最も近かった方、ということはできるかもしれません。古事記では早逝、日本書紀では仁徳天皇と皇位を譲り合ったものの、埒が明かなかったので、自分が身を引く形での自殺、と記述されています。
最期はあまり恵まれた形ではなかったのは確かで、この神社と、一対とされ、近くに鎮座する宇治神社が一貫して厚い尊崇を受けてきた理由の一つではあるでしょう。
2015年幕開け前に新たにふかれて綺麗になった屋根となり、何よりです。初詣では多くの参拝客をお迎え頂き、福を授けていただきたいものです。
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