堂本印象
京都府立堂本印象美術館では、数ある館蔵品を中心に、日本神話の女神を描いた<木華開耶媛>など、堂本印象の名品を一堂に紹介する企画展「没後40年 堂本印象名品展」を開催するということです。PR Timesが配信しています

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堂本印象は、1891年(明治24)年に京都に生まれ、1918(大正7)年に京都市立絵画専門学校に入学、翌年の第一回帝展で初入選し画壇に登場しました。卒業後も京都画壇の重鎮西山翠嶂に師事し、次々と話題作を発表して画壇に確固たる地位を築きました。

また、画塾東丘社を主宰、母校の京都市立絵画専門学校で教鞭を執るなど後進の指導にも力を尽くし、1961(昭和36)年には文化勲章を受章。1975(昭和50)年に亡くなるまで近代日本画壇を代表する一人として活躍しました。

2015(平成27)年は、堂本印象の没後40年にあたります。当館では日本神話の女神を描いた<木華開耶媛>、パリの地下鉄に取材した<メトロ>、日本画材で大胆な抽象を表した<交響>など、堂本印象の名品を一堂に展観します。幅広い画風による印象ワールドを、ぜひこの機会にお楽しみください。

『木華開耶媛』 1929年 170.0×238.0

木華開耶媛とは、「古事記」「日本書紀」に登場する、木の華のように麗しい女神のこと。サクヤです。オオヤマツミの娘で、アマテラスの孫であるニニギの妻になります。

ニニギに嫁いだものの、初夜二日目にして妊娠が発覚、ニニギにお腹の子が別の男のものではないかと、不倫を疑われます。そこで火中出産を決意、実行します。そうした生まれた子の中に、初代神武天皇の祖父にあたる山幸彦がいます。

数々の印象作品の中でも特に有名で人気の高い作品。桜満開を示す桜の木の下で野に座る美しい女神の姿という、日本人の心の琴線に触れる要素を完備しているとされます。

当作品は、2014年12月14日まで奈良県立美術館の特別展「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展」において展示され、天皇、皇后両陛下もご鑑賞なさった作品であり、堂本印象美術館においても3年ぶりの公開となるとのこと。

1 会期 2014年12月10日(水)から2015年4月12日(日)まで
〔時 間〕・・・午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
〔休館日〕・・・月曜日、平成26年12月28日(日)~平成27年1月5日(月)
※ただし、1月12日(月・祝)開館、1月13日(火)休館

2 展示作品 約40点

3 会場 京都府立堂本印象美術館
(京都市北区平野上柳町26-3 TEL:075-463-0007)

4 入館料 一般:500円(400円)、高大生:400円(320円)、小中生:200円(160円)

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