・所在地:熊本県山鹿市城字西福寺1816-1
・経緯度:北緯33度02分95.95秒 東経130度66分93.47秒

・時 期:6世紀初頭
・時 代:古墳時代中期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:装飾古墳
・指 定:国の史跡

【概要】
山鹿市を流れる菊池川支流の岩野川右岸、標高約45メートルの平小城台地の東端に位置する6世紀初めに築造された前方後円墳。周辺には装飾古墳(上流に城横穴群、付城横穴群、馬塚古墳)が多く分布する地域。国の史跡。

全長約45メートル、後円部径23メートル、高さ7メートル、石室は羨道から奥室まで約6メートル、前室は1.9メートルの方形、後室は奥行き、幅とも3.6メートルの隅丸方形。後室の奥壁沿いに長さ2.3メートル、奥行き0.9メートル、高さ1.4メートルの寄せ棟造りの家形石棺が置かれている。

後円部南に羨道をもつ、前室・後室の複数の横穴式石室を設け、石室内の石屋形(いしやかた)内壁と屋根の軒部前面に装飾文が描かれている。内側石の上段に白の円文7個、下段に冠をつけ両手、両足を広げた人物像とその右に三角文を白色で、その他は赤色で塗っている。

正面の側石に三角文・菱形文を主体に正面中央に円文を描き、赤・白・青の三色で塗り分けてある。 特に、中央に描かれている装飾の紋様が女性の乳房に似ていることから、「乳の神様」(別称)として現在に至るまで崇められている。

現在は県立風土記の丘の中心遺跡となっている。近くには円墳で装飾のあるオブサン古墳がある。

【関連サイト】
チブサン古墳 - Wikipedia