石清水八幡宮　京都府八幡市八幡高坊

宮中の四方拝で遥拝される一社で、勅祭社　三大八幡宮の一社

石清水八幡宮（いわしみずはちまんぐう）は、京都府八幡市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

僧侶が管理した神社として、『延喜式神名帳』に記載はなく式外社だが、国史見在社。二十二社（上七社）の一社で、勅祭社。近代社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。

もとは男山八幡宮と称した。宇佐神宮、筥崎宮（または鶴岡八幡宮）とともに日本三大八幡の一社、また宮中の四方拝で遥拝される一社。

八幡宮総本社の宇佐神宮（大分県宇佐市）から勧請され、貞観2年（860年）、清和天皇が社殿を造営したのが創建とされる。もとは現在の離宮八幡宮の地に鎮座とも。

遠国の宇佐神宮に代わり、伊勢の神宮（伊勢神宮）とともに二所宗廟として皇室に崇敬された。また、伊勢の神宮のほか、氣比神宮、香椎宮とともに四所宗廟（本朝四所）と称された。

承平天慶の乱（平将門の乱と藤原純友の乱、10世紀前半）に際しては、九州に五つの八幡神を勧請した九州五所別宮の元宮の一つとなった。

御祭神は「八幡三所大神」「八幡大神」などと総称される、誉田別命（ほんだわけのみこと）、比咩大神（ひめおおかみ）、息長帯姫命（おきながたらしひめのみこと）。

日本屈指の神社の一社。臼田甚五郎監修『日本神社一００選』に「日本神社100選」として掲載されている。平成27年（2015年）には八幡造の社殿群が国宝に指定された。

勅使が参向する勅祭である例祭・石清水祭（いわしみずさい）は、9月15日に行われる。かつては旧暦8月15日に行われ、「放生会」とも。宇佐からの勧請とともに宇佐の放生会も伝わったとされる。

石清水祭は、賀茂神社（賀茂別雷神社、賀茂御祖神社）の葵祭が北祭と呼ばれるのに対して南祭とも。葵祭、春日祭（春日大社）とともに三勅祭の一つ。

日本海軍の戦艦「扶桑」と戦艦「山城」の艦内神社に分祀。戦艦「扶桑」の艦内神社は他に伊勢の神宮（伊勢神宮）の皇大神宮（内宮）も勧請している。

艦艇を擬人化したキャラクタである艦娘（かんむす）を強化・育成、正体不明の敵艦を撃破していくゲーム・アニメ『艦これ』ゆかり。

秋は男山ケーブルに乗って、紅葉で彩られた男山を眺めるのも楽しみの一つ。

また、当宮が鎮座する男山一帯は、紅葉と常緑樹が織り成すコントラストが歴史的建造物に映えてとても美しいことで知られる。

境内社、境外社は多数にのぼる。男山の東麓には高良神社がある。男山の西側には境外社として狩尾神社がある。

【ご利益】
八幡神としての厄除けが最も濃厚に伝わる当宮。「八幡御神矢」が有名。（公式HP）
石清水八幡宮　京都府八幡市八幡高坊

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