絵本で知る「国産み神話」 - 淡路島
兵庫県の淡路島に伝わる国生み神話を描いた絵本「国生み神話―日本のはじめと淡路島」が、縦60センチ、横90センチの大型紙芝居になったと言います。製作した郷土史研究グループ「にこちゃん塾」が学校や公民館に無料で貸し出しており、「島の誇りの神話を、子どもたちに楽しく伝える助けにしてほしい」と期待していると言います。神戸新聞が報じています。画像は絵本を紹介するウェブサイトより。

古事記によれば、イザナギイザナミ天浮橋天沼矛を使って、混沌とした大地をかき混ぜ、矛から滴り落ちたものが、積もってオノゴロ島となった。オノゴロ島には天之御柱八尋殿が建てられ、そこで島産み、国産み、神産みが行われた、とされます。

最初に生み出された島が、現在の淡路島。また、オノゴロ島の比定についても諸説あり、その中には淡路島、特におのころ島神社を伝承地とする指摘もあります。淡路島に先立つイザナギとイザナミの御子(とは数えられないが)であるヒルコアハシマ。このうちのアハシマも、音が淡路島と似ています。

その意味で、淡路島は日本発祥の地でもあるわけです。ウェブサイトからは、今回制作された紙芝居の元となった絵本のサンプル(1.天地の始まりとおのころ島2.二柱の神による「国生み」)を確認することができます(時間が経つと絵が自動的に切り替わります。しばらく滞在して鑑賞してください)。