廣田神社（ひろたじんじゃ、広田神社）は、兵庫県西宮市にある神社。参拝すれば、御朱印を頂ける。

『延喜式』巻9・10神名帳 畿内神 摂津国 武庫郡「広田神社」に比定される式内社（名神大社・月次相嘗新嘗）。

神名帳の他に、『延喜式』巻3「臨時祭」祈雨神祭条に「広田社一座」とあり、祈雨神祭85座に含まれる。

また、『延喜式』巻11「玄蕃寮」に記載されている新羅から入朝した者に賜う神酒を作る工程の中で記された神社の一つ。

二十二社（下八社）の一社であり、近代社格では官幣大社、現在の神社本庁の別表神社。

御祭神は天照大神荒魂 （撞賢木厳之御魂天疎向津媛命（つきさかきいつのみたまあまさかるむかいつひめのみこと））。

天照大神の荒魂であり、神功皇后の神懸りの際に古事記においても言及されている。天照大神荒魂は瀬織津姫（せおりつひめ）との関連も指摘される。

創建は神功皇后2年。京から西国方向を目指す街道上にある神社ということで「西宮」（にしのみや）とも呼ばれ、地名の由来になっている。古くは、西宮神社は当社の摂社だった。

他の境外摂社に、名次神社、岡田神社などがある。また、境内社に伊和志豆神社などがある。一部論社はあるものの、当社を含むこの四社は、武庫郡の式内四社を構成する。

神功皇后の三韓征伐を守護したことで、戦勝の御利益があることは明らか。そのため、阪神タイガースが例年ペナントレース開催前に必勝祈願する神社としても有名。

なお、当社と同様、神功皇后の三韓征伐を起源とする神社に、生田神社、長田神社、住吉大社（以上は当社同様、『日本書紀』に記述あり）などがあり、また、海神社（神戸市）などもそうした由緒を伝えている。

【ご利益】
勝運合格、子授安産、厄災消除、交通安全、立身出世など（公式HP）

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