小迫の延年(おばさまのえんねん)
種別1:民俗芸能
種別2:延年・おこない
公開日:4月第1日曜日の小迫祭り
指定日:1979.02.03(昭和54.02.03)
都道府県:宮城県
所在地:白山神社(栗原市金成小迫)

宮城県栗原市。もと勝大寺を神宮寺としていた白山神社の小迫祭(4月第1日曜日)のおりに行なわれるもので、法会の後宴として行なわれる延年の芸態をよくのこしており、地方的特色のきわめて著しいものである。

この延年は、小迫にある勝大寺で法要を営み、白山神社に神輿渡御を行なった後、神社境内に設けられた土壇の上でさまざまの古風な芸能を演じる。

「獅子舞」、「おやまびらき(御法楽とも、神男・老女・若女ともいう)」、「入振り舞(薙刀舞ともいう)」、「飛作舞-ひさまい-」、「馬乗渡し」、「田楽舞」などがあるが、「おやまびらき」は演劇的要素の濃いものであり、また「馬乗渡し」には実甲胄、実馬を用いているなど、延年の古風をのこし、芸能史的にみても貴重な価値を有している。

保護団体名:小迫延年保存会
重要無形民俗文化財「小迫の延年」 - 白山神社の小迫祭、延年の古風を残す芸能
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