43号。

■境内探訪

秩父三社の秩父神社（埼玉県・秩父市）/三峯神社（同）/寳登山神社（同長瀞町）
縁起とご祭神

「知知夫国」に天降った神々

秩父は関東のなかでも古い記録が残っている地域であるが、それは当地が古くから馬や銅の名産地として開発されてきたという背景がある。

秩父三社とは、その秩父に古くから座す秩父神社・三峯神社・寳登山神社を指して呼び表す言葉である。当地の信仰の中核は、やはり神体山を拝する山岳信仰であるが、早くから開けていた地域柄ゆえか、外部からの影響も見られる。

例えば、秩父夜祭に見られる妙見信仰は西からやってきた平氏が広めたものであり、三峯山には役小角が修験道を持ち込んでいる。神仏分離以降も寳登山神社と密接な関係を保つ玉泉寺は、弘法大師ゆかりの寺だ。秩父は山々を中心とした、信仰の交差点といえる一面を持っている。

■フォーカス…山岳信仰から生まれた極彩色の匠の技

■四季と祭り…秩父神社/三峯神社/寳登山神社

■門前旅情…三山に守られし、まほろばの里を訪ねる

■名社をめぐる…さまざまな特色を持つ武蔵国の名社たち

■聖地のミステリー…関東の外側とつながり、渡来人が活躍した秩父

■神話を読む…景行天皇 倭建命、出雲を伐つ

■ご利益コレクション…秩父神社/三峯神社/寳登山神社

■神社の基礎知識…夜祭

・『週刊　日本の神社 』のバックナンバー - NO.1-NO.50（当該号含む）

【関連記事】
・秩父三社とは？ - 埼玉県秩父地方の古社、秩父神社、三峯神社、宝登山神社の三社の総称
・秩父神社 - 秩父国造の始祖オモイカネと初代を祀る、妙見信仰が強い武蔵国四宮
・三峯神社 - 奇祭「ごもっともさま」で有名、狼信仰がある、ヤマトタケルゆかりの古社
・宝登山神社 - ミシュラン1つ星に選定された、ヤマトタケルと火の伝承が残る古社