「血洗いの滝」近く、仁徳天皇が妃を出迎えた「山方の大宮」
[住所]岡山県赤磐市是里3235
[電話]086-954-1319

宗形神社(むなかたじんじゃ)は、岡山県赤磐市是里にある神社。御朱印の有無は不明。

延喜式』巻9・10神名帳 山陽道神 備前国 赤坂郡「宗形神社」に比定される式内社(小社)。近代社格では県社

当社の周囲から中国自然歩道が西へ伸び、2キロほど行くと「血洗いの滝」と呼ばれる、有名な滝がある。素盞嗚尊八岐大蛇を退治した後、剣についた血を洗った滝だという。

社伝によると、当社は第10代崇神天皇の御代、筑前の宗像神社を勧請して創建したという。御祭神は、多紀理毘売命市寸嶋比売命田寸津比売命宗像三女神

『古事記』にも描かれている、第16代仁徳天皇黒比売を当社へ迎え、下記の歌を詠んだ地だとされる。
やまかたに まけるあをなもきひひとゝ ともにしつめは たぬしくもあるか
この故事により、今に至るまで、「山方の大宮」と呼ばれる。往時は神領として、神地3-4町や神戸があり、今に地名として残るという。

慶長8年(1603年)、池田忠継が備前に入部すると、当社を深く崇敬し、翌慶長9年(1604年)の検地の際、 中田2反、高3石2斗を社領とした。

神階は従四位上に叙せられた後、最終的には一位に昇進したという。

現在の社殿は貞享4年(1687年)8月28日に着手、貞享5年(1688年)5月16日に落成したもの。時の国主である池田綱政は玄米10石を寄進したという。

氏子地域は75ヶ村あり、西南は本郡高月村大字牟佐、東北は津山市小桁に至るという。

明治14年(1881年)6月15日、郷社に列し、同年12月22日には県社に昇格した。

明治43年(1910年)、神峰神社(大己貴命)、神峰伊勢神社(大日孁命豊宇気比売命)、剣拔神社・素盞嗚神社(須佐之男命)、天満宮(菅原神)、熊山神社・熊野神社(伊邪那美命・速玉男命・事解男之命)、日吉神社(大山咋命)を合祀した。

境内社に、稲荷神社・香椎神社・武内宿祢神社・瀧神社などがある。なお、津高郡にも同名の式内社がある。

【ご利益】
良縁・縁結び、子宝・安産、夫婦和合
宗形神社 岡山県赤磐市是里
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