・所在地:奈良県天理市中山町98

古墳ランキング > 23位
大王(オオキミ)墓候補

・時 期:3世紀後半
・時 代:古墳時代前期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:-
・指 定:宮内庁治定

【概要】
宮内庁により「衾田陵(ふすまだのみささぎ)」として第二十六代継体天皇の皇后タシラガノイラツメの陵に治定されている。

墳丘は全長が234メートル、後円部の直径135メートル、前方部の幅118メートル。天理市南部に広がる大和古墳群の中でも最大の大きさで、全国23位。箸墓古墳と同様の吉備様式の特殊器台が後円部に並び、埴輪や墳丘の形態等からも箸墓古墳に続く時期の大王墓という見方がある。

そのためタシラガノイラツメの生没年とは全く合わないことになり、『延喜式』にある衾田陵は、山辺郡でも推定築造時期が6世紀と考えられている周辺唯一の古墳である西山塚古墳とする説がある。

三段築成で葺石が葺かれている。後円部は正円形、前方部の側面は緩やかに弧状をなし端部で開き、正面ではわずかに撥形をしている。段築が認められるが、前方部の段築がくびれ部で解消してしまい後円部につながっていない。周濠は、地山を少し掘り下げて造っている。葺石と円筒埴輪が確認されている。

この古墳の形態的特徴として、後円部の墳頂に方形壇(一辺35メートル、高さ2.6メートルの正方形)が造られ、前方部にも同じ形(一辺22メートル、高さ2.2メートル)でやや小さい壇が総石積みで築造されているという点がある。

タシラガノイラツメは、第二十四代仁賢天皇の皇女。第二十五代武烈天皇崩御の後、世継ぎがいなかったために、継体天皇を呼び寄せた際、結婚、皇后となる。第二十九代欽明天皇をもうける。
西殿塚古墳(奈良県・天理市) by Googleアース - ぶっちゃけ古事記
【関連サイト】
西殿塚古墳 - Wikipedia