・所在地:大阪府藤井寺市大字津堂

古墳ランキング > 30位
大王(オオキミ)墓候補

・時 期:4世紀後半
・時 代:古墳時代中期
・形 状:前方後円墳
・特 徴:-
・指 定:国の史跡

【概要】
4世紀後半ごろに築造された前方後円墳で、古市古墳群の中でも初期の古墳。墳丘長208メートルで、日本第30位の規模。前方部は幅117メートル、高さ12.7メートル、後円部は径128メートル、高さ16.9メートル。

1912年に、神社に建立する石碑の材料とするため、後円部の墳丘から石板を発掘したことがきっかけで竪穴式石室と巨大な長持形石棺が発見され、鏡や鏃などの副葬品が多数出土したため、現在では後円部が宮内庁により「藤井寺陵墓参考地」(被葬候補者:第十九允恭天皇)として陵墓参考地に治定されている。

なお、後円部の北側中腹にある津堂八幡神社の石碑が、発掘された石板(竪穴式石室の天井部分)とされている。

数次の発掘調査で、造り出しや二重の周濠(中堤幅30メートル、外濠25メートル)、石葺の外側堤(幅20メートル)の存在が確認され、周濠内の前方部左右近くの島状遺構(方墳形の祭壇)からは3体の水鳥形埴輪が出土。このほかにも衝立型や家形・盾形・衣蓋形、靫型の埴輪、円筒型など多彩な形象埴輪が発見されている。

全体として、あるいは古市古墳群として国の史跡指定を受けている。

允恭天皇については、別に宮内庁が市ノ山古墳(大阪府・藤井寺市)を「惠我長野北陵」として治定している。

世界遺産への登録を進めている百舌鳥・古市古墳群のリストにおいて、「津堂城山古墳(つどうしろやまこふん)」として、前方後円墳(210m)、NO.F1で設定されている。百舌鳥・古市古墳群のリストにおける古市古墳群のリストも参照。
津堂城山古墳(大阪府・藤井寺市) by Googleアース - ぶっちゃけ古事記
【関連サイト】
津堂城山古墳 - Wikipedia

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