大神神社 二ノ鳥居 - ぶっちゃけ古事記
全国豊かな海づくり大会の式典出席などのため、奈良県を訪問している天皇、皇后両陛下は2014年11月17日午前、桜井市にある大神神社を参拝されました。中日新聞が報じています。写真は、大神神社の二ノ鳥居。

大神神社は古事記に記されている、日本最古の神社。三輪山をご神体とし、ご祭神はオオモノヌシ。日本神話に欠かせない神であり、お社ですが、皇室とも非常にゆかりが深いものがあります。

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初代神武天皇の皇后イスケヨリは、オオモノヌシの娘。大神神社の摂社・狭井神社やその近くを流れる狭井川は、古事記でも描かれている神武天皇とイスケヨリのラブ・ロマンスの舞台でもあります。

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第十代崇神天皇の御世、疫病が発生し、人口が半減するという危機的状況の中で、崇神天皇が探し出し、日本史上初めて神主となったのが、オオモノヌシの子孫にあたるオオタタネコで、オオタタネコが三輪山を祀る、つまり大神神社の創建譚になります。崇神天皇の悩みの種を見事に解消します。

→ オオタタネコ誕生にかかわる、オオモノヌシとイクタマのラブ・ロマンス

皇后さまは10月の80歳の誕生日の際、宮内記者会に寄せた文書で、大神神社の静けさや神事の一つ、鎮花祭に心を引かれたことを記していらっしゃいますが、普段でも参拝客が多く、賑わっているはずなのに、その独特の静けさがそうした喧噪を包み込み霧散させるような、そんな神秘的な雰囲気が、大神神社にはあります。

神々と共存し、愛し、背き、祟り、などなど、古事記のエッセンスそのものの大神神社、ある意味で日本最強のパワースポット。是非近くに訪れたら参拝したい神社です。

なお、天皇、皇后両陛下は、奈良県立美術館で開催中の大古事記展もご参観されました。大古事記展については、こちらから。

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