・所在地:奈良県明日香村上居215

・時 期:7世紀初頭
・時 代:古墳時代後期
・形 状:方墳
・特 徴:-
・指 定:国の特別史跡

【概要】
国の特別史跡に指定されている。元は土を盛りあげて作った墳丘で覆われていたが、その土が失われ、巨大な石を用いた横穴式石室が露出している。埋葬者としては蘇我馬子が有力視されている。古事記には名が出てこない。

下部は方形で、20-50センチメートル大の花崗岩の貼石を約30度の傾斜で積み並べられていた。墳丘の周りに幅5.9-8.4メートルの空堀がめぐり、幅約7.0メートルの外堤が設けられている。外堤を復元すれば一辺約80メートルで、高さは約1.2メートル。

その墳形は明確ではなく、2段積の方墳とも上円下方墳とも、あるいは、下方八角墳とも。また、一辺51メートルの方形基壇の周囲に貼石された空濠をめぐらし、さらに外提(南北約83メートル、東西81メートル)をめぐらした壮大な方形墳であるとも。

明和9年(1772年)、本居宣長の「管笠日記」にも石舞台の記述があり、それには、石舞台古墳の南に位置する都塚古墳と対として意識され、それぞれ推古・用明という各天皇の伝承を持っていたことが分かる。

間接的ながら、これからも、都塚古墳が蘇我稲目(ソガノイナメ)、石舞台古墳がその子である蘇我馬子という関係が導かれる。

所在する国営飛鳥歴史公園は、日本の歴史公園100選一つ。

【関連サイト】
石舞台古墳 - 国営飛鳥歴史公園

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