・所在地:宮城県大崎市三本木蟻ヶ袋山畑
・経緯度:北緯38度52分9.48秒 東経140度92分58.41秒

・時 期:6-9世紀
・時 代:古墳時代終末期-奈良時代
・形 状:横穴古墳
・特 徴:装飾古墳
・指 定:国の史跡

【概要】
装飾古墳の北限。またおおよその古墳文化の北限域でもある。

浮石凝灰岩でできた丘陵の南斜面に位置する。1972年に26基を確認、そのうち23基が発掘調査された。玄室立面形は宝形・切妻・寄棟・アーチ状と多様で、台床を備えるものもある。そのうち3基は、赤色顔料を用いて円文や同心円文の壁画がある。

遺物は土師器(坏・蓋・高坏・壺・長胴甕)・須恵器(坏・蓋・提瓶・長頸壺・短頸壺)・鉄製品(刀子・鏃・鞘尻・斧)で、その多くは前庭部や外部から出土した。

本横穴群は6世紀末に造営が始まり、追葬を行いつつ9世紀まで使用された。調査終了後、横穴群は保存のために埋め戻されたが、隣接して建てられた資料館に15号墓が復元され、出土品とともに展示されている。

JR東北新幹線ほか古川駅から宮城交通バス「蟻ヶ袋」下車、徒歩約3分。

【関連サイト】
山畑横穴群 やまはたよこあなぐん - コトバンク

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