春日大社、一の鳥居 - ぶっちゃけ古事記
奈良県奈良市春日野町160-7

訪問日:2014年10月17日早朝

早朝の春日大社一の鳥居。若干逆光気味ですが、やはり鳥居にかかる光が神々しい。

鹿です。
春日大社、一之鳥居にたむろする鹿 - ぶっちゃけ古事記
アマテラスタカミムスヒノカミらが葦原中国平定を画策していた際、タケミカヅチ、あるいはその父である十拳剣(アメノオハバリノカミ)を呼びに行く時に使いしたのがアメノカクノカミ。鹿の神様とされます。

この古事記のお話を、タケミカヅチを祀る総本山とも言うべき鹿島神宮では、高天原のアマテラスが鹿の神アメノカクノカミを遣わして、鹿島神宮にタケミカヅチを呼びに来た、と伝承しており、鹿島神宮では、今でも鹿を神の一柱として崇敬しています。鹿の放し飼いの本家も実はこちら、ということになります。

春日大社のタケミカヅチは、鹿島神宮から白い鹿に乗って来たという伝承がありますので、まさに鹿島神宮の鹿に乗って来た、ということになり、アメノカクノカミ(の末裔?)そのものということになります。奈良の鹿も、神使とされますが、実は神様そのものともいえます。
春日大社の鹿はアメノカクノカミ、の末裔?
さて、一之鳥居のご由緒。写真をクリックすると大きな写真で確認できます。
春日大社の一之鳥居のご由緒 - ぶっちゃけ古事記
いきなり平安初期、ですから。重要文化財です。

さて、長い長い参道を進みます。一之鳥居を振り返ってみました。
春日大社の一之鳥居から入り、参道を進み、一之鳥居を振り返る - ぶっちゃけ古事記
ホントに長い。
春日大社の一之鳥居から続く参道 - ぶっちゃけ古事記
馬出橋のところで、溝に鹿がおりてた。自由奔放です。
春日大社の参道、馬出橋と鹿 - ぶっちゃけ古事記
ようやく到着。
春日大社、本殿近くの境内 - ぶっちゃけ古事記
式年造替の立札がりりしく。
春日大社、本殿近くの二之鳥居 - ぶっちゃけ古事記
進んでいきます。
春日大社、本殿近くの二之鳥居をくぐる - ぶっちゃけ古事記
もうしばらく参道。
春日大社、二之鳥居をくぐった先の参道 - ぶっちゃけ古事記
祓戸神社です。平安中期の寛弘3年(1006年)にはお祀りされていた、と言われる古社。
春日大社、境内にある祓戸神社 - ぶっちゃけ古事記
鹿、というよりも、アメノカクノカミと言った方が良いかもしれませんが、銅像です。
春日大社、境内にある鹿像、もといアメノカクノカミの銅像 - ぶっちゃけ古事記
「式年造替」編年表です。
春日大社、「式年造替」編年表 - ぶっちゃけ古事記
「檜皮一束 神さまへ」の看板。式年造替に参加できる良いチャンスですね。写真をクリックすると大きな写真で確認できます。
春日大社、「式年造替」における「檜皮一束 神さまへ」の看板 - ぶっちゃけ古事記
少し離れたところにあった看板ですが、式年造替の概略が分かります。写真をクリックすると大きな写真で確認できます。
春日大社、「式年造替」概要の看板 - ぶっちゃけ古事記
「春日大社は今からおよそ1300年前、日本の国の安泰と国民の幸せを願い、御蓋山のふもとに壮麗な社殿を造営し、四柱の尊い神々をお祀り申し上げたのが始まりです。

以来、世界遺産に登録された30万坪の境内は古代さながらに自然が保たれ、清々しくも尊厳な国宝・春日造りの御本殿で神々様が広大無辺なる御神徳を発揮されているのは、式年造替(しきねんぞうたい)という儀式が行われてきたからです。

この儀式は、神さまがお鎮まりになる神殿や、神さまの御料で御殿の中にお納めをする御神宝などを造り替え、御修繕を行うことによって、御神威のさらに若々しく力強いご発揚を願う、日本人固有の信仰に基づいて行われるものであり、当社では創建以来ほぼ20年毎ご奉仕されてきました。

今次造替は平成19年の一ノ鳥居より始まり、平成28年の御本社御本殿の正遷宮をもって完了する予定です。」(春日大社公式サイトより)

今回で実に60回目の大事業。この時に行き当たったのは残念さもありましたが、考えてみれば歴史の一環に立ち会えたとも言えます。今次造替の成功を祈念しております。
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『春日神社記』 - 古事記などに見える神々を掲出して配列、春日大社のご祭神・神徳を考証
『古事記中巻』 - 家康が将軍職に就く1603年に筆写された、春日大社所蔵の貴重な資料
大東家本『皇年代記』 - 敏達から近衛までの歴代天皇の事績を記す大東家文書の一つ

黒漆平文鏡台 - 春日大社蔵の国宝鏡台、安定した形態に唐草形の装飾
禽獣葡萄鏡 - 後醍醐帝が所持した、正倉院、香取神社所蔵品に匹敵する春日大社蔵の銅鏡
鹿島立神影図 - タケミカヅチが鹿島神宮から鹿に乗って大和・春日まで来る様子
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