神話がわかれば「日本人」がわかる 古事記は日本を強くする
・刊行:2012/1/30
・著者:中西輝政、高森明勅
・出版:徳間書店

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日本とはどんな国なのか。日本人とは何か――その原点を探るための重要かつ稀有な文献である古事記。神秘と驚きに満ちたニッポン発祥の謎を平易に読み解く。全ての日本人の必読書。

2012年は古事記編纂から1300年という節目の年。そんな中、「古事記と日本人のつながり」をテーマに中西輝政・高森明勅両氏が執筆したのが本書。

中西氏は、日本や日本人の本質を考える上で、いかに古事記が重要かを解説している。日本の国力がこれほどまでに低迷している理由は、経済力や外交力、政治力の衰えなどではなく、もっと根幹の、いわば日本人の背骨にあたるナショナルアイデンティティの欠如にあるという。

そしてそのアイデンティティを獲得するほとんど唯一の方法が古事記を学ぶことだというのである。これは外国人相手のビジネスにおいても大いに役立つ提言である。

一方、高森氏は専門家の立場から古事記に書かれている内容の「本当の意味」をわかりやすく、また面白く解説する。「因幡の白兎」や「ヤマタノオロチ」に隠された、日本や日本人にとって極めて重要な意味、「イザナギイザナミ」の行いは何を訴えているのか、アマテラス天岩戸に隠れてしまった真の理由とは、等々…。

本書は古事記を知らない人でも、また、知ってはいるものの、その内容を深く考察したことがなかったという人にも極めて興味深い中身となっている。