神社が語る 古代12氏族の正体(祥伝社新書)
・刊行:2014/7/2
・著者:関裕二
・出版:祥伝社

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日本の古代史は、『日本書紀』の編者によって改竄された。同じころ、神道の源流にあった祭祀・信仰も改変された。残された遺跡《神社》の原形を見極めることで、古代日本の本当の姿が浮かびあがってくるかもしれない……。

──天皇家の祖神を祀る神社は、なぜ大和から遠く離れた伊勢につくられたのか。
──三種の神器のひとつである草薙の剣は、なぜ尾張で祀られたのか。
──崇神天皇は、なぜ祟られたのか。
──春日大社の祭神は、なぜ四柱なのか。
──蘇我入鹿を祀る神社が、なぜ存在するのか。
──物部氏が石上神宮の祭祀に関わっていなかったという記述は、本当か。
──大伴氏が祀る大きな神社は、なぜ残っていないのか。

【登場する氏族】
天皇家、出雲国造家、物部氏、蘇我氏、尾張氏、大伴氏、三輪氏、倭氏、中臣氏、藤原氏、阿倍氏、秦氏

【登場する神社】
出雲大社、石上神宮、大和神社、磐船神社、石切剣箭神社、降幡神社、伴林氏神社、入鹿神社、大神神社、熱田神宮、宗我坐宗我都比古神社、枚岡神社、春日大社、敢国神社、伏見稲荷大社

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管理人了
冒頭から、神道は中国の影響で成り立った、と。いや、当時は我々が想定する以上に東アジアは交流が盛んだったはずで、それは当たり前の話。そこを強調しすぎると、では今の中国、あるいは韓国と、日本がなぜこれだけ大幅に違うのか、が説明できないし、そこに言及していない。

歴史―神社―前方後円墳を結び付けようとする数少ない論客なので、注目はしているが、前方後円墳もに関してもどの著作でも同じことを繰り返しているだけだし、神社にしても中途半端、やはり主眼は藤原氏悪党説(否定はしないんだが、そこだけに過度な思い込みがあると痛い目見そうで)を普及させたいところにあるか。