・ことど(コトド)
・大古事記展 - V.未来へ語り継ぐ古事記
・山口藍
・平成
国造りの最中に亡くなり、黄泉の国へ行ってしまったイザナミを訪ねたイザナギが、その姿を一目見ようと覗いてしまい、変わり果てた姿に驚き逃げ、命からがら黄泉の国の出口にたどり着く。そこでイザナミに憎しみを込めた一生の別れを告げ、生死を分ける黄泉の国の扉が閉じられる。
別れた後にイザナギは一人で三貴子(アマテラス、ツクヨミ、スサノヲ)を目鼻から産んでいるのだが、実は志半ばで倒れたイザナミが国造りをあきらめられず、醜い姿を最愛の人に見られ恐れられながらも必死に追いかけ、最後の手段とばかりにその腐敗した体から湧いた体液をイザナギに投げつけたのだとしたら…
そこで体外受精のようなことが起こり三貴子が生まれた(同じく体液として目鼻から流れ出た)とすると、イザナミの執念は報われ、やはり一人ではなく二人でなされた神産みなのだと解釈できるのではないか。
この作品ではそんな新説をもとに山口氏が描いている。
今まで二人で神産みをしていたのに、禊とは言え、黄泉の国から戻ってきた途端に一人で、しかも男神が神産みを始める、という唐突さを解消する説。また、日本書紀などでは三貴子は二人で産んでいることになっていることとも符合する。体外受精説、色々と一考に値するものだと思われる。
さて、作品中、左端のひときわ大きな裸の女性がイザナミ。その後ろから真ん中にかけて川が流れているが、禊を行った川と、イザナミの体液が表現されているのだろうか。川の真ん中には三貴子だろうか。説明によれば、イザナギが知らないところで、イザナミの体液が入り込んで三貴子をもうけたとしており、オンナの執念をも表現しているか。
山口氏はこのほかに、イワナガ美人説を展開した作品を展示している。
大古事記展 > V.未来へ語り継ぐ > ことど - 山口藍
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大古事記展は2014年10月18日-12月14日に奈良県立美術館で開催
・「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展 五感で味わう、愛と想像の物語」特設ページ
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別れた後にイザナギは一人で三貴子(アマテラス、ツクヨミ、スサノヲ)を目鼻から産んでいるのだが、実は志半ばで倒れたイザナミが国造りをあきらめられず、醜い姿を最愛の人に見られ恐れられながらも必死に追いかけ、最後の手段とばかりにその腐敗した体から湧いた体液をイザナギに投げつけたのだとしたら…
そこで体外受精のようなことが起こり三貴子が生まれた(同じく体液として目鼻から流れ出た)とすると、イザナミの執念は報われ、やはり一人ではなく二人でなされた神産みなのだと解釈できるのではないか。
この作品ではそんな新説をもとに山口氏が描いている。
今まで二人で神産みをしていたのに、禊とは言え、黄泉の国から戻ってきた途端に一人で、しかも男神が神産みを始める、という唐突さを解消する説。また、日本書紀などでは三貴子は二人で産んでいることになっていることとも符合する。体外受精説、色々と一考に値するものだと思われる。
さて、作品中、左端のひときわ大きな裸の女性がイザナミ。その後ろから真ん中にかけて川が流れているが、禊を行った川と、イザナミの体液が表現されているのだろうか。川の真ん中には三貴子だろうか。説明によれば、イザナギが知らないところで、イザナミの体液が入り込んで三貴子をもうけたとしており、オンナの執念をも表現しているか。
山口氏はこのほかに、イワナガ美人説を展開した作品を展示している。
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