奥飯石神職神楽ヤマタノオロチ面(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・奥飯石神職神楽ヤマタノオロチ面(おくいいししんしょくかぐらやまたのおろちめん)
・大古事記展 - IV.今も息づく古事記 島根県の神楽

・平成
・島根県立古代出雲歴史博物館蔵

奥飯石神職神楽は、赤来町、頓原町、掛合町、吉田村の神職による奥飯石神楽保持者会によって伝承される。赤来町赤穴八幡宮に本部を置き、地域の例祭、新嘗祭などに奉仕している。

昭和36年(1961)6月に島根県無形民俗文化財の指定を受けた。佐陀神能の影響を受け、七座、式三番、神能の3部から構成されるが、所作や奏楽は異なり、奏楽は石見や備後の調子が混ざっている。

それゆえ、この地方に所在していた七座神事が佐陀流の「七座」「式三番」「神能」の流入によって整えられてきたものとされる。

さて、そのヤマタノオロチ面。こちらは佐陀神能の影響を受けているとは思えない、というよりは、佐陀神能ヤマタノオロチ面が特徴的すぎる、というのはあるが、これを蛇だという人はいまい、完全に竜の形態となっている。蛇と竜は神話においてほとんど同体とされる場合も多いため、こちらの面はその方向にベクトルが傾いたもの、という理解だと思われる。

実際には、獅子舞のように幕を同体とした「幕蛇」という形態で舞が行われる。

下記は奥飯石神職神楽の動画。
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