卜骨(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・卜骨(ぼっこつ)
・大古事記展 - III.古事記に登場するアイテムたち

・奈良県唐古・鍵遺跡出土
・弥生時代中期
・田原本町教育委員会蔵

古代の卜占では、亀の甲羅や獣骨を焼き、その亀裂の形状で吉凶などを占ったが、この占いに用いられる骨が卜骨である。日本の遺跡から出土する卜骨は、鹿の肩甲骨が最も多く、猪のそれが次ぐ。

魏志倭人伝にも、倭国の風習として、骨を焼いて占う、と特筆されており、古来日本では卜骨による占いがかなり頻繁に行われていた可能性を示唆している。

古事記において、これら太占(獣骨を焼いて吉凶を占う)の方は散見している。まず、イザナギイザナミの子作りにおいて、一柱目にヒルコ、二柱目にアハシマが生まれたが、いずれもうまくいかなかったために、天神(別天神(ことあまつかみ、別天津神とも)のことか)に相談するが、その際、天神がこれを行ったと思われる(原文「布斗麻邇爾」)。

また、高天原にやって来たスサノヲの狼藉にキレた姉アマテラスが、天岩戸に隠れ、世界は闇の中。禍々しいものが横行し、打開策を考えた八百万の神々。知恵袋オモイカネが様々な手段を講じる中で、「アメノコヤネフトダマを呼び、雄鹿の肩の骨とははかの木で占い」させた、とある(原文「麻迦那波」)。

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